コラム&考察



2011年1月21日改訂



私がギルマスになった理由(わけ)



 早いもので私がMUを始めてから7年と3ヶ月の月日が経ちました。この間、2003年12月に『scorpion』というギルドを立ち上げたのを皮切りに、私はずっとギルドマスターを担当しています。しかし、殆どの方は私が何故、ギルドマスターとなったのかを知らないと思います。実は、私がギルドマスターになる決意をするまでには、様々な出来事がありました。そこで、今回は私がギルドマスターになるまでの経緯を振り返ってみます。



目次

第一章  MUを始めるまで

第二章  バビロンにSINが降り立つ

第三章  厳しい現実に直面する

第四章  お金係り

第五章  初めてのダンジョンB2

第六章  ギルマスになる事を誓う

第七章  それから7年後…




MUを始めるまで

 まず初めに、私がMUを始める前の事を少しお話しましょう。MUを始める前の私はYahooの無料ゲームである「Yahoo Poker」海外のポーカーサイトでポーカーの技術を磨く事に燃えていました。また当時からイベントには興味がありポーカーの草大会などをネット上で企画・実行していました。

 ある日、私は、YahooPokerで、ある女の子と知り合います。猫語を話し底抜けに明るい彼女とは一気に仲良くなり、良いポーカー仲間になりました。そしてしばらく後、その子に「MUって知っている?」と聞かれます。「MUって何??」と聞き返すと無料で出来るRPGゲームという事でした。正直、その時まで、RPGゲームというものは子供の頃に経験して以来、遊んだ事が無く興味もありませんでした。ですが、その場のノリで「私もやってみる」と答えて付いて行きました。その時「長いけど良い?」と彼女も言っていましたが、それが本当に長い長い物語の始まりでした。



バビロンにSINが降り立つ

 その子に言われるままにワールドはバビロンを選択してサーバーは5サーバーを選びました。キャラクターは悩んだ末にSINというウィザードを作成しました。2003年10月27日の夜でした。バビロンは4日前の23日の21時に開設されたばかりのワールドで、サーバーも当時は5サーバーまでしかありませんでした。エルフで始めた友達はスタート地点が違うため、二人が出会うまでが大変だったのを覚えています。お互いチャットの仕方も解らず、何度もログアウトして連絡を取り合いました。そうして、やっとの事でロレンシアの酒場で出会い、二人は暫く、ここを拠点に活動することにしました。



厳しい現実に直面する

 次の日、INしてみると酒場には他に、数人のウィザードが集まっていました。どうやら友達が新しい仲間を見つけてきてくれたようです。私も早速、末席に座り挨拶をすると、最初に言われた言葉が「新人か?」でした。いま思えば、この時点では、お互い新人だったのですが、私は素直に「はい」と答えました。しばらくの間、今では見向きもしないアイテムの交換などに時間を費やした後、皆はパーティーでダンジョンへ狩りに出かけました。私はと言うと、皆とはレベルが離れていた為に一人で取り残されてしまいました。みんなとのレベル差は10くらいだったのですが当時はこれが大きな差でした。ギルドという物は、まだ存在しておらず、話し相手の居ないウィザードでのソロの狩りは辛いものでした。やがて、酒場に帰って来たみんなは楽しそうに狩りでの話で盛り上がっていました。私は話に入れず別行動を取りました。



お金係り

 数日が経ち、みんなとパーティーを組んで狩りに出かける事になりました。早速、ロレンシアの北門からダンジョンに向かうと先輩ウィザードが見た事も無い魔法を連発!!後からそれがサンダーワイヤーという魔法だと知ったのですが、それが大迫力に感じて圧倒されそうになりました。やがて狩場のダンジョンに着くとPTM(パーティーメンバー)の一人に「SINさんお金係りをやってよ」と言われます。「お金係り」とは狩りの間、PTMが倒したモンスターが落とすお金をひたすら拾い続ける役目です。集めたお金は最後にPTMに分配するのですが、当時はスペースキーでアイテムを拾う事が出来なかったので結構、面倒な役でした。折角、皆と狩りに来れたのに私はモンスターを攻撃することすら許されず、ひたすらお金拾い。当時、レベルの一番低いPTMに「お金係り」をお願いするルールが出来上がっていたため、私は自分から率先して「お金係り」をやる事にしました。人に言われてやっていては情けなさ過ぎるからです。



初めてのダンジョンB2

 当時は皆、お金も物も無かった時代でした。セラフィー等は存在しておらずレベルを上げる事は大変な事でした。私も特にレベル30の頃が大変だったと記憶しています。やがて、時間に余裕の少ない私は皆に追いつこうと、やっとの思いでダンジョンの地下2階に行けるレベルまでSINを育てます。そして、晴れて5サーバーでみんなを束ねていたバランスエルフのギルドマスターにパーティーを申し込みました。彼女は快諾してくれて、数名でダンジョンの地下二階(B2)へ突入する事に。レベルの上がった私はB2といえども手前の方ならば充分に闘える自信がありました。しかし、狩りの前にギルドマスターさんは一言「SINさんは攻撃しないでアイテムやお金を拾ってちょうだい」との事。あまり気は進まなかったのですが、承諾して狩場に向かうと、ギルドマスターさんはB2の手前の狩場を素通りして奥に一直線。やがてメイジが現れると初めての遠距離攻撃に戸惑った事もあり一撃で死亡しました。結局、その狩りはメイジのサンダーワイヤーによって、お金を拾う事もままならず、何回も死んだだけで終わりました。



ギルマスになる事を誓う

 私は、この時に、今の状況は、私が目指す理想とは少し違うなと思いました。レベルの低いミュティズンに対して、もう少し気配りをしてほしい。もっと皆が楽しめる方法があるのではないか?レベルが上がるペースに個人差がでるのは仕方が無いと思います。しかし、それならば自分と似通ったプレイスタイルの仲間で集まれば良いのではないだろうか?たとえ、レベルが低くて目的の狩り場に入れない仲間が居たとしても、狩り場を下げれば済む事だ。お金係りなんて必要無い!適当に拾えば良いではないか!理想とする環境が見つからないのであれば自分で作ればよいのではないだろうか?レベルが70になったらギルドを作ってみよう。



それから7年後…

 ギルドマスターを志した私は2003年12月17日に『scorpion』というギルドを立ち上げます。それから色々な事があり、様々な出会いと別れを経験しました。バビロン開設当初の仲間の殆どは姿を消しました。その後、私もSINの現役を退かせ、代わってAntares!!というダークロードを育てはじめます。また、漠然とした理想を追い求めて立ち上げたギルドですが、試行錯誤を繰り返すうちに完成された答えが見えてきました。2008年8月には、4年半余りのギルドマスターとしての経験から、新しいコンセプトの元に『墓穴会』を立ち上げました。テーマは「笑い」。強さよりも楽しければ良いというギルドを目指しました。

 当初はリーダー的な役割を担う事に躊躇していた私ですが、必要に迫られてメンバーを引っ張ってゆくスタイルに移行しました。ギルドを開設した当初に抱いていた理想は達成出来たのでしょうか?


その答えを出すのは私ではなく、ギルドに在籍するメンバーの一人一人かもしれません。


※このコラムでは、登場する人物に対して辛辣な表現がありますが、皆、私の大切な仲間でした。
 全ての登場人物に対して当時も今も、私は決して悪い感情を持っていない事を書き加えておきます。





特別情報部“Scorpio”管理人 Antares!!  





© 2004-2017 Antares!!